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BOOK「惑星/Letters from Perch.」
¥2,200
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「惑星」コットンバッグ
¥1,100
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【第2刷発行記念】数量限定・送料無料でお届けします!
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布団を干すこと
Perch.のお手紙#72(2021.10.08)
みなさんこんばんは。金曜日のよる、いかがお過ごしでしょうか?
金木犀が再び香った今週の東京。秋晴れの空が続いて、気持ちのよい毎日でした。
先日96歳になる祖母の家に妹と2人久しぶりに出かけました。15年程前に祖父が他界してから、今でも東京の東に1人暮らしをしている祖母。
いつ行っても部屋はきれいに片付いていて、朝起きたらどこに出かけなくとも毎日きちんとお化粧をして、「面倒くさくて」と言いながらも3食をきちんと自分で作って食べ、美容やお洒落への女子らしい追求をいつでも感じさせてくれる祖母。
最近は、足腰が弱くなったせいか、日々のおつかいに出かけるのも大変そう。健忘も進んで、心配や不安を感じることも増えているように思います。
その日も「おばあちゃんがとても寂しがっているから」という長野に住む母からのSOSで妹のようちゃんと計画をして遊びに行くことに。おばあちゃんの大好きなお鮨とケーキを買って到着。
待ちわびていたおばあちゃんと夜ごはんを食べながら、私より先に到着していたようちゃんが「ねー、お姉ちゃん、今日おばあちゃん、お布団干してくれたんだってー」と。
祖母の家は古い2階建て。お布団を干すには2階へと上がらなくてはなりません。けれども先日、足を踏み外して盛大に階段から滑り落ちたことがあってから怖いし危ないので、なるべく2階へは上がらないようにしていたそう。
「おばあちゃん、お布団干してくれたのー?」と聞く私に、「もー、おばあちゃん命がけでお布団干したわよぉ」と愉快そうに笑う祖母。「おばあちゃん、布団は命がけで干すものじゃないからー!」と私もようちゃんも、声を上げて笑いました。
いつもよりも大きな声で、何度も何度も笑いました。大きな声で繰り返し笑いながら、今にもこぼれそうな涙をやり過ごしていました。
秋は、よるが長くていいですね。本を読んだり映画を観たり、いつもより長くおしゃべりしたり。
みなさま、よい週末を。
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【BOOK「惑星/Letters from Perch.」】
こんにちは。STAFF松内です。
Perch.主宰まきあやこが「Perch.のお手紙」と題して、毎週金曜日の夜8時にお届けしていたメールマガジンのうち2020年5月から2021年12月までの約2年分と、Instagramに掲載した4月の定点観測「2020年4月日記」「2021年4月日記」をまとめました。
2020年の春に端を発し、「まき」という個人が積み重ねた日々が刻まれた一冊。
Perch.の商品のこと、お店のこと、お料理のこと、一緒に働くチームや家族、友人のこと。
次第に、近いけれど離れて過ごす「誰か」に宛てて封をした手紙のようになり、呟きだったり心の声だったりポエムだったり。
いつか振り返って、あの時期を「コロナ禍」とひとくくりにしてしまうかもしれないけれど、それは禍々しいひとつのかたまりだったのではなくて、確かにあったたくさんの、それぞれの日々の積み重ねだったと感じさせてくれます。
皆さんの日々もそっと思い出しながら、ゆったりとページをめくっていただけたら。
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著者・写真 まきあやこ
デザイン・発売元 Chachamaru publishing
四六判 166ページ
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【「惑星」コットンバッグ】
「惑星」の表紙にもなっているPerch.の丸いお弁当の写真をプリントしました。
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こちらの商品は普通郵便でお届けいたします。発送完了メールをお受け取り後3日経っても商品がお手元に届かない場合には、お手数ですがご連絡ください。
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